三和塗装・夏目社長に学ぶ ―技術のカタチ― (コーキング編)

2020.10.17 14:00

三和塗装 夏目社長イメージ

【プロフィール】なつめ・なおと

1983年大阪府堺市生まれ。三和のグループ会社『三和塗装株式会社』の代表取締役を務める。外壁・屋根の塗装職人の育成に力を入れており、若手を育てることに奮闘中。

ムードメーカーとして、物静かなメンバーにも常に話しかけ現場を盛り上げる。

住宅塗装職人の“技術”を伝え、感動・満足施工を創り出すためのポイントを学ぶ企画。職人さんの視点から、今回は「コーキング」について工程の意図や工夫を発信します!

 

コーキング作業とは?

コーキングは、揺れに対する負荷を軽減するために外壁同士の間に注入されています。コーキングの劣化は、水の侵入に繋がる為打ち替えが必要です。また、そのキレイさは仕上がりを左右するため技術が必要な工程です。

 

素地が見えるほどキレイに撤去し接着をよくする(コーキングの撤去)

塗装のチカラ-コーキング編イメージ1

コーキング撤去では、カッターの刃先を外壁に対して垂直より少しサイディング側に向けます。サイディングの側面に旧コーキング剤が残ったままだと、新しいコーキングの接着が悪くなってしまうからです。( 写真①)そのため、側面に旧コーキングが残らず、素地そのものの色が見えるくらいまで撤去をします。( 写真② )但し、外壁材自体をえぐってしまうのは禁物。一回で撤去できない場合は、何度も刃を入れていきます。

 

ヘラを寝かせて均し外壁の凹凸に対応する

塗装のチカラ-コーキング編イメージ2

コーキングの仕上がりを左右するヘラでの作業は、まず下から上へコーキングのネタを均していきます。外壁に添ってネタを押し入れていくような感覚です。(写真③)そのあと、形を整える為に上から下へサイディングの凹凸に添わせ、ヘラを寝かせて整えていきます。(写真④ )石割調の外壁では、凹の部分ではヘラを立て、サイディングと同じ形状になるべく近づけます。三和塗装では、ヘラにバッカ―と呼ばれるスポンジのようなものを取り付けてネタを均しています。

 

コーキングの外側に向かってマスキングテープを剥がす

塗装のチカラ-コーキング編イメージ3

コーキングのネタを注入してからマスキングテープを剥がすのは、冬場だと30~40分後。夏場だと表面がすぐに乾いてしまう為、ネタを均したらすぐに剥がします。また、テープに引っ張られて毛羽立つのを防ぐ為、テープはコーキングの外側に向かって剥がします。(写真⑤)また、サイディング外壁の凹部分のマスキングテープを剥がす際は、通常と同じ角度でテープを引っ張るとネタの量が多く毛羽立ってしまう為、テープで挟み込むように真下に剥がします。(写真⑥)

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