外壁・屋根塗装の塗料主要3種の特徴!耐久年数と必要性

2020.08.09 16:00

外壁・屋根塗装の塗料主要3種の特徴!耐久年数と必要性

外壁や屋根は、風雨にさらされてダメージを受けていきます。だから、外壁や屋根塗装は必要に応じて塗りなおしが必要です。
この記事は、塗料に含まれるフッソシリコン、ウレタンなどの素材別耐久年数とその特徴について解説していきます。記事の後半ではどのようにして選べばよいのか、選び方についても触れていきますので、外壁や屋根塗装についてのリフォームを検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

塗料に含まれる合成樹脂とは

外壁・屋根塗装に使われる塗料には合成樹脂が含まれています。合成樹脂は塗料の耐久性と値段を左右していきます。耐久性が高いほど値段も高くなっていきます。
ここでは塗料に使われる主要な素材3種類を解説していきます。

フッソ系塗料

フッソ樹脂が使われている「フッソ塗料」は高価であるものの、非常に耐久力に優れています。耐熱性、耐寒性が高く、酸性雨や紫外線にも強いです。それゆえに、耐用年数も15年~20年と長く、公共施設やビルなどの大型建造物などにも使われます。

一回の施工には材料費以外にも人件費などがかかります。
フッ素塗料は材料自体が高級なので一回あたりの施工代は高額ですが、壁の塗り替え頻度が少なくて、高耐久だから塗り替え頻度が少なくコスパがいいです。
低金利や無金利のリフォームローンと上手に組み合わせていくのがおすすめです。

フッ素系塗料がおすすめの人

・子供世代など、長く家を使っていく予定の人
・リフォームの回数を抑えたい人
・初期費用が高くても大丈夫な人

シリコン系塗料

シリコン樹脂が使われている「シリコン塗料」は費用と質のバランスが一番とれている樹脂です。耐用年数は12年~15年ほどで、一般住宅の塗装では広く使われています。
撥水性が高く、紫外線にも強いのが特徴です。

シリコン系塗料がおすすめの人

・費用と質のバランスを取りたい人
・自分たちが住む代のメンテナンスで十分な人
・豊富な種類から塗料を選びたい

ウレタン系塗料

ウレタン樹脂が使われている「ウレタン塗料」は、耐久性は他の塗料に劣るものの、安価な素材です。柔らかく弾力性があるので、複雑な形状の外壁にも対応できます。
耐用年数は5年~10年とフッソ系やシリコン系に比べて短めですが、モルタル、鉄、アルミ、コンクリート、木材と幅広く使用でき、DIYにも向いています。

ウレタン系塗料がおすすめの人

・将来的に引っ越しを検討している人
・一回当たりの負担は少なくしたい人
・ひび割れにくい素材を選びたい人

番外:アクリル系塗料

アクリル樹脂が使われている「アクリル塗料」は耐久性が非常に低く、頻繁な塗りなおしが必要です。
色の発色は良いので、機能性よりも色に対して特別こだわりが強い場合に使用します。
一般住宅ではほとんど使用されていません。

アクリル系塗料がおすすめの人

・色に特別なこだわりがある人
・頻繁な塗りなおしでも大丈夫な人
・一回当たりの費用をかなり抑えたい人

 

塗料に含まれる素材

合成樹脂は塗料の耐久性を左右しますが、塗料に含まれているのは樹脂だけではありません。顔料、希釈材、添加剤なども含まれています。

顔料とは

顔料はカラー材のことです。壁や屋根に色を付ける際に使用されます。

希釈材とは

樹脂や顔料を塗りやすくするための薄め液です。水やシンナーが用いられます。
水性塗料には水が、油性塗料にはシンナーが使われています。
水性塗料:においが弱い、安価
シンナー塗料:においが強い、高価

耐久性と塗りやすさはシンナー塗料の方がよいです。

添加剤とは

塗料の機能を追加し、性能を向上させる材料です。防腐剤、乾燥剤、つや消し、たれ止め、湿潤材などを指します。どんな添加剤が混ざっているのかは塗料により異なります。

 

塗料の選び方

商談風景

外壁・屋根塗装にはさまざまな塗料があり、住まいごとに適切な塗料が違ってきます。予算や目的などによって最適な塗料を選びましょう。
塗料を選ぶ際には2つのポイントがあるので、ご紹介していきます。

ポイント① その家に住む予定年数を考える

人によって家を使っていく年数は変わります。あと5年で手放す人もいれば、30年以上手放さない人もいるでしょう。
使用予定の年数を想定して一年あたりのコストを算出することで、コストパフォーマンスに優れた素材を選定できます。

ポイント② 目的を考える

次の世代に残したい、壁の素材を生かしたい、雨漏りは防ぎたいなどの目的をもって塗装を依頼する方もいらっしゃいます。
目的がある方は、どのような素材の塗料が最適かを業者に相談するのをおすすめします。
塗料の特徴などをご紹介してきましたが、素人の判断では限界があります。今の住まいの状態を見てもらい、希望を伝えることで最適な提案をしてくれるのがプロです。目的と家の状態にあった塗料を提案してくれます。

 

フッソ、シリコン、ウレタン塗料の特徴まとめ

一般住宅の塗装に使われる塗料はフッソ、シリコン、ウレタンの3種が主に使われていると解説しました。耐用年数はフッソ>シリコン>ウレタン。費用もフッソ>シリコン>ウレタンと比例していきます。
どの塗料を使うのかは、どれくらい今の住まいを長く保たせたいか、リフォームの目的を明確にして外壁、屋根の専門業者に相談するのをおすすめします。

関連するタグ

注目の記事

詳しく見る

ロジカル経営Vol.3「研修の本質」(リフ...

2020.12.28
特集

(上記は、リフォーム産業新聞2020年12月28日号掲載 ※...

詳しく見る

静岡支店編/第13期の「塗装王」になる!

2020.11.30
わたしの支店自慢

5月度表彰で撮影。表情にも個性が滲みでる。 (浅倉さんと白幡...

詳しく見る

屋根塗装の費用・相場について

2020.11.29
外壁塗装・屋根塗装

屋根塗装の費用・相場はどのくらいなのかについて、詳しい知識を...