(上記は、リフォーム産業新聞2020年12月28日号掲載 ※...
新築で家を建てても、雨風の影響が外壁よりも高い屋根は、数年後には塗装が劣化しはじめます。定期的にメンテナンスをせずに放っておくと屋根がダメージを受け、雨漏りなどの原因になります。そんなとき屋根や塗料についての知識があると、我が家の屋根を守ることができ、長く快適に住むために役立ちます。そこで今回は、屋根の形状や使われている屋根材・塗料の種類と耐久年数をご紹介します。
新築で家を建てても、雨風の影響が外壁よりも高い屋根は、数年後には塗装が劣化しはじめます。定期的にメンテナンスをせずに放っておくと屋根がダメージを受け、雨漏りなどの原因になります。そんなとき屋根や塗料についての知識があると、我が家の屋根を守ることができ、長く快適に住むために役立ちます。そこで今回は、屋根の形状や使われている屋根材・塗料の種類と耐久年数をご紹介します。 まずは日本でよく見られる代表的な屋根の形状をご紹介いたします。紫外線や雨風の影響を受けやすい屋根は形状によって傷みの発生時期に差が出てきます。塗料の劣化が早まり耐久年数が通常より短くなることもあります。ご自身の家がどの形状なのか確認してみましょう。 寄棟屋根は、日本で人気の屋根の形状の一つで、棟から四方向に勾配が流れる作りになっています。全ての方向に面があるため、耐風性が高く紫外線からの影響も抑えることができます。デメリットとしては、コストが高いことと、雨漏りのリスクが上がることです。 切妻屋根も、寄棟屋根に並んで日本でよく見られる三角型の屋根で、シンプルな作りのためコストが安いというメリットがあります。また、勾配があるため水はけが良く、雨漏りのリスクが低いです。デメリットとしては、建物の正面と後面の両側にある屋根の先端分にある板のことを破風(はふ)または破風板(はふいた)と呼ばれていますが、雨風や紫外線により劣化しやすいことです。 片流れ屋根は、見た目がおしゃれでスタイリッシュですので、外見にこだわる人から人気の高い屋根の形状です。コストが安く抑えられる点がメリットです。デメリットとしては、下方や横から吹き上がる風の影響を受けやすいため、耐風性が低いことです。 方行屋根は、寄棟に似た四方向に流れる屋根の形状ですが、正方形の家でなければこの屋根を作ることはできません。寄棟と同じく耐風性能は高く、雨風や紫外線からの影響も少ないですが、コストが高いということがデメリットです。 陸屋根は真っ平らな屋根の形状で、ビルやマンションなどの建物に採用されているほか、一般的な住宅でも特に、寒冷地では積雪に耐えるため多く採用されています。陸屋根は屋上をスペースとして使えたり、屋根のメンテナンスがしやすいというメリットがあります。デメリットとしては、断熱性能が低く、水はけが悪いため雨漏りが行いやすいということです。 次に、代表的な屋根の種類(屋根材)ごとに耐久年数の目安をご紹介します。目安の耐久年数を過ぎたら塗り替えを検討する時期ですので、参考にしましょう。 スレートは現在最も多くの住宅で使われている屋根材で、軽量・高い耐火性能・高い耐震性・低コスト・施工が容易といったメリットがあります。シンプルな見た目ですので、どのような家にもフィットする屋根材となっています。デメリットとしては、スレートは耐久性が低く割れやすいのと防水性も弱いため、防水の効果を維持するために5〜7年ごとに塗装のメンテナンスをする必要があります。スレートにはカラーベストやコロニアルなどの製品があります。 ガルバリウム鋼板は、アメリカで開発されたアルミニウムと亜鉛合金メッキ鋼板の屋根材です。金属製の屋根材としては、トタンに比べて2〜5倍の耐久性があります。デメリットとしては、価格が高いことです。耐久年数は20〜30年と長くなっていますが、金属特有のサビや色あせを防ぐために、15年に1度は塗装のメンテナンスをする必要があります。 日本瓦は、和瓦や粘土瓦とも呼ばれ、粘土を焼いて作られた屋根材のことをいいます。メリットは耐火性・耐久性・断熱性・防水性が高いことです。デメリットとしては、重量があり耐震性が低いことと、価格が高いことです。瓦自体に塗装は必要ありません。また、瓦屋根に使われている漆喰は、20年ごとにメンテナンスをする必要があります。 トタンは、亜鉛メッキで覆われた鉄板の屋根材です。昔はよく使われていましたが、今はスレートなどの登場で、使用されることが少なくなっています。ガルバリウム鋼板に比べるとサビに弱いため、10年ごとに塗装のメンテナンスをする必要があります。 次に、屋根の塗装に使われる塗料の耐久年数をご紹介します。屋根に使用される塗料は下記になります。塗り替えの目安時期の参考にしてください。 フッソ塗料は塗料の中で最もグレードが高く、幅広い屋根材に適応できます。 シリコン塗料は、価格が安価で耐久性が高く塗膜も汚れにくいため、現在日本で最も使われている屋根塗料です。耐久年数は約10~12年となります。 遮熱系塗料は、上記のフッソ塗料とシリコン塗料に分かれています。耐久年数や性質には通常のものと差はありません。それぞれに遮熱効果が付属されているだけの塗料となります。耐久年数は遮熱フッソ塗料で13~15年。遮熱シリコン塗料で10~12年となります。 屋根の塗装は見た目を変える美観性だけでなく、屋根を保護する目的があります。 上記の内容をまとめると となります。 屋根に関する気になることやお悩みがあればぜひ三和ペイントにご相談ください。代表的な屋根の形状と特徴について
寄棟屋根(よせむねやね)とは
切妻屋根(きりづまやね)とは
片流れ屋根(かたながれやね)とは
方形屋根(ほうけいやね)とは
陸屋根(ろくやね)とは
屋根の種類と屋根塗装の耐久年数について
スレート
ガルバリウム鋼板
日本瓦(粘土瓦)
トタン
屋根塗装に使われる塗料の耐久年数について
フッソ塗料
耐久年数も長く、約13~15年ほどもちますので、長く屋根を保たせたい方にはフッソ塗料をおすすめします。シリコン塗料
遮熱系塗料
屋根塗装の耐久年数と塗り替え時期のまとめ
これからも我が家で快適に暮らすために、今回の記事を参考に、ご自身の家が塗り替えの時期に来ていないか、確認してみてください。
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