知っておけば役立つ火災保険“風災”申請方法/わくわく創る⑧

2020.04.22 14:00

+αの学びで仕事を面白くする三和人を紹介する企画。第8回目は、損保一般試験での損害保険募集人経験を持つ川島さんに“ 学ぶ”目的を聞いた。

【プロフィール】かわしま・さおり

2013年高崎支店開設入社。イタリア・ツーリングカー選手権でも脚光を浴びた

「アルファロ メオ 155」をこよなく愛する趣味人でもある。

情報把握からスムーズな対応でお客様に安心を提供する

自然災害、2019年は関東エリアを襲った台風や大雨被害についても記憶に新しい。当時、被災地域では保険適用の可否や申請方法など、Web検索のキーワードが急上昇。そして電話での問合せも集中していた。「情報を知り、対応がスムーズだとお客様に安心を提供できます」と言うのは今回の主役・高崎支店事務職の川島さんだ。

川島さんは現職の前に、中古車販売店、地元工務店に勤め、自賠責保険や新築の際に加入が義務化されている火災保険の取り扱い業務を担っていた。ちなみに損害保険募集人資格/損害保険商品専門資格は現在「損保一般試験」に集約されており、試験に合格すると代理店登録または募集人届出ができる資格を有することができる。試験をパスするには保険商品に関する重要事項等を正確に説明するための知識などが必要だ。「下記にチャートを記載したので活用ください!」と川島さん。そしてもう一つ大切なことは被害状況の事実を歪めないことだという。大雪で樋がゆがみ雨だれで壁が黒ずみ、そして浸水したケースを経験した。その際、お客様の話だと「外壁を直したい!」という意識が強く、被害の原因がよくわからなかったという。それでは保険会社から承認は下りない。「丁寧に時系列で話を聞きだし、災害で何が壊れたのかを事実確認」が一次対応で大切だと。そして写真を撮り報告書と共に見積りを添え、お客様が保険会社に申請しやすい素材を揃えてあげることが安心と信頼に繋がるという。

■お手製「風災」適用の チェック項目

  1. ① 加入している火災保険に”風災”特約があるかと、免責条件について確認
  2. ② 工事の主旨が、自然(経年)劣化、塗装作業の技術(ミス)ではないか確認
  3. ③ 風災の日から3年以内、修繕工事が20万円以上を超える規模か?
  4. ④ 保険会社が派遣する保険鑑定人でも「風災」と判定・ 承認がもらえる事案か?事実確認をしっかり!

■お客様が申請を行う 場合の注意点

  1. ①被害(現状)の日時を確認し、写真を撮る
    ※発生日と、現地調査日に間がある場合は災害発生の裏付を取る
  2. ②見積り書を作成する
    ※当社の見積書使用でOK
  3. ③申請する保険会社の指定フォーマット(報告書/申請書)があるか問合せる
  4. ④(報告書/申請書)フォーマットに添って記入する
  5. ⑤保険会社に提出し、結果を待つ
    ※保険会社で異なる。約2~4週間程度で結審

そんな川島さん、損保一般試験については、とにかく用語が難しくはじめは“約款(やっかん)”って何?という状況でした。損保会社が主催する勉強会に参加し、教本をしっかり暗記して試験に臨んだそう。テストはひっかけ問題も多いとのこと。「ちなみに…資格は5年ごとの更新制です。私は更新を忘れ失効してますが」とは取材の後日談。資格を取る際は注意くださいね(笑)。

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