「僕だけの力ではないですよ。メンターを中心に採用に携わってくれるスタッフの力が大きいです」とインタビューでは坦々と謙虚に話す橋本さん。しかし合同説明会に参加すれば予約・集客・着席率でナンバーワンを獲得したことも。“キャッチ”と称されるそのパワーを創り出す采配は、過去一緒に仕事したメンバーも舌を巻くほど。緻密で冷静、そして計画力が半端ないと評す仲間が多い中で、仕事力を形成する２つの素養を垣間見る。

一つは“仕切る”能力。大学生時代、イベントサークルの会長として130人ほどを束ねていた。企画をする、人材を適材適所に配する、そして俯瞰して全体を見つめ、指示を出す。遊びや飲み会の幹事を担い、積み重ねたディレクション経験が今に生き、さらに磨きがかかっているのは間違いない。

二つ目は、喜んで欲しいというホスピタリティ。新大阪にあるスイーツ店。週で替わるお菓子を、せっせと奥様のために購入して持ち帰る。「嬉しそうに食べてくれるんで」とはにかむ表情の背景に、そのマメな気性を見る。本社でもサプライズの誕生日ケーキを用意し、周りを巻き込む力で人を惹きつけている。