外壁・屋根塗装の塗料には種類がある

外壁・屋根塗装に使われる塗料には合成樹脂が含まれており、含まれている合成樹脂が塗料の性能や耐久年数を左右します。一般住宅の塗料には、フッソ系塗料、シリコン系塗料、ウレタン系塗料が主に使われています。
住宅やご家族の意向に合わせて、適切な塗料を選びましょう。

塗料によって変わる耐久年数

塗料にはさまざまな種類がありますが、高価な塗料ほど耐久年数が長いです。耐久年数はフッソ系塗料が15年～20年、シリコン系塗料が12年～15年、ウレタン系塗料が5年～10年ほどです。塗料の値段もフッソ系塗料＞シリコン系塗料＞ウレタン系塗料という順になります。
フッソ系塗料は一番高価な一方で耐久年数も長いので、塗りなおしの回数が少なく済む分、長い期間で見ると割安です。

≫外壁・屋根塗装の塗料主要３種の特徴！耐久年数と必要について

塗料の色選び

塗料は慎重に選んでも、いざ塗ってみたらイメージと違うことがあります。
屋根と壁、サッシ、ドアの色などを考慮したトータルバランスや、色見本と実際に塗ってみたときのギャップなどが主な原因です。
色見本を太陽光に当ててみたり、面積効果（小さな面積のものほど色が濃く見える効果）を考慮しましょう。
他にも、周りの住宅や庭の状態からも影響を受けるので、壁の色は多角的に考えるとギャップが少なくなります。

≫外壁・屋根塗装の失敗しない色選びのコツについて

業者の選び方

「塗装業者はどこも同じでしょ……？」と思われている方は多くいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。中には手抜きの塗装をするような悪質業者も存在します。
悪質業者に引っかからないように、塗装業者を選ぶには3つのポイントがあります。

1． 塗料の品質
2． 施工の流れが明瞭
3． サポートの充実

どこの塗料を使用しているのか、どのような手順で作業を行っているのか、きちんと公開している業者を選びましょう。下請け業者に安く依頼して通常より大きな利益を得ている業者もあり、そういった業者は値段の割に質が伴っていないこともあります。
また、作業だけでなく、塗装後の保証や無料定期点検などのメンテナンスがついている業者もあるので、業者選びの際にはチェックしてみて下さい。

他にも、金利を負担する業者、施工実績が豊富な業者など特徴はさまざまです。何を重視するのか軸を決めて業者を選びましょう。

≫外壁塗装業者選び ８つのポイントについて

DIYで外壁塗装・屋根塗装はできないのか？

DIYで外壁塗装・屋根塗装ができない訳ではありませんが、おすすめしません。
一般の方では汚れを落とす作業、下塗り、中塗り、上塗りのクオリティには限界がありますし、塗料の相性を考えた適切な塗料を選ぶのは困難です。
脚立やはしごを使った不安定な足場での作業では落下の危険が伴います。
ご自身で塗装してムラや不具合が生じ、やり直しが発生してしまっては、結果的に高くついてしまいます。
低金利、無金利のリフォームローンもありますし、助成金が支給されることもあるので、費用を抑えたいということであれば、リフォームローンや助成金を検討してみましょう。

≫DIYと専門の塗装業者の違い！メリットデメリットとは？

助成金の存在

国や地方自治体がリフォームのための助成金を出す背景には、建築基準法の改正があります。建築基準法が改正される前の古い基準で建てられた住宅が、新しい建築基準法に違反している場合があるからです。
外壁、屋根塗装で助成金が出るケースは、「断熱・省エネルギー」が期待できる工事です。
塗料にも断熱塗料、遮熱塗料があり、これらの塗料を使う場合は、助成金の付与条件に該当するかもしれません。
助成金の予算は先着順なので、見つけ次第早目に申請しましょう。

≫助成金（補助金）を上手に利用して外壁・屋根リフォームをしよう

外壁・屋根塗装の豆知識まとめ

ここでは5つの外壁・屋根塗装の豆知識をご紹介しました。

・塗料の種類と耐久年数
・塗料の色選び
・業者の選び方
・屋根、外壁塗装のDIY
・助成金について

住宅によって適切な塗料は変わります。専門業者に相談しながら選びましょう。
塗料の色選びの失敗を避けるには、モニター画面や色見本を眺めるだけでなく、多角的に見ていくのがポイントです。
業者を選ぶ際には、塗料の品質、作業工程の明瞭さ、サポートの充実度などを見ながら決めていきましょう。
外壁・屋根塗装のDIYは危険な上に、クオリティにも限界があるのでおすすめしません。
外壁・屋根塗装リフォームでも国や地方自治体から助成金がでることがあるので、支給条件は確認しておきましょう。

一般の方でも、これらの豆知識について把握しておくだけで、外壁・屋根塗装のリフォームがより安心してスムーズにすすめられます。外壁・屋根塗装のリフォームを検討している方は、是非お役立てください。