(上記は、リフォーム産業新聞2020年12月28日号掲載 ※...
三和塗装・夏目社長に学ぶ ―技術のカタチ― (付帯塗装編)
2020.10.26 14:00【プロフィール】なつめ・なおと 1983年大阪府堺市生まれ。三和のグループ会社『三和塗装株式会社』の代表取締役を務める。外壁・屋根の塗装職人の育成に力を入れており、若手を育てることに奮闘中。 ムードメーカーとして、物静かなメンバーにも常に話しかけ現場を盛り上げる。 住宅塗装職人の“技術”を伝え、感動・満足施工を創り出すためのポイントを学ぶ企画。職人さんの視点から、今回は「コーキング」について工程の意図や工夫を発信します! 付帯物には、雨樋・雨戸・シャッターボックス・水切りなどがあります。その付帯物は劣化とともに色あせや剥離などの症状が出ます。住まいの塗装経験によっても下地処理などの工程が変わる為、しっかり確認して塗装する必要があります。綺麗な仕上がりにする為には、職人の経験や知識が必要な工程です。 付帯塗装をした際、建材の凹凸を滑らかにする為、ケレン※1を行います。そのとき気を付けるのは、旧塗膜が剥がれている箇所や傷ついてしまっている箇所。そのまま塗装すると、凹凸が目立ってしまう為、見栄えも悪くなります。特に築古物件×塗装歴有では、留め具あたりの塗膜が剥がれることがあります。( 写真①)ヘラや紙ヤスリで丁寧に削って下処理をしていきます。( 写真② )紙ヤスリは、その粗さを示す“番手”が150~180のものを使用しています。 ※1ケレンとは、紙ヤスリ等を用いて建材の凹凸を滑らかにする作業。主に、鉄部や塩化ビニールの建材で行われる。 三和塗装では、通称ミニコロという小さなローラーを用いて付帯塗装をしています。刷毛だと、塗装技術がなければ塗りムラが出来てしまったり、液が溜まり段差ができたりという可能性があります( 写真③ )。留め具は最初に刷毛で塗装しますが、乾く前にミニコロで全体に伸ばすことで塗膜の段差を作らず綺麗に塗装することができます( 写真④ )。ミニコロにすることで施工品質・仕上がりの平準化が担保でき、施工効率が上がります。 雨樋の根本が砂利等で埋まっている場合、少し掘ってから塗装をします。雨樋が見えているところだけ塗装をすると、砂利がズレたり少しえぐれたりするだけで未塗装部分が見えてしまいます。完工後も綺麗な状態で住めるよう、5㎝ほど掘って塗装をする気遣いをしています(写真⑤)。また付帯塗装全てに言えますが1度塗りだけでは下地が透けてしまう場合は2度塗りで均一に塗装します(写真⑥)。 ■事業所のご案内はこちら http://sanwa-paint.net/officelist ■「住まいの塗装 知りたい10のこと」資料請求はこちら http://sanwa-paint.net/brochure ■外壁・屋根に関するお問合せは、こちらまで!24時間受付中!付帯塗装とは?
劣化による凹凸を滑らかにし、仕上がりをよくする
塗りムラ・段差を防ぎ、塗料を均一に塗り広げる
外壁塗装リフォームの後も綺麗に見えるよう、雨樋は砂利を掘って塗り込む
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